上路山姥会いろはうた

上路山姥会いろはうた

い、いつまでも元気な笑顔忘れずに 

ろ、老人はいつも気持を若やいで

は、腹八分には医者いらず

に、憎まれ口でお念佛

ほ、仏の給仕日ごとのつとめ

へ、変な噂に耳借さぬ

と、隣近所は助け合い

ち、ちいさい事にも念を入れ

り、立派がらずに正しい心

ぬ、ぬるい茶も熱い心で戴こう

る、留守にするなら火の元注意

わ、わたしもあなたも佛の子

か、必ず守ろう時間と約束

よ、喜びと感謝で暮す福祉国

た、大切な命を生きる一期かな

れ、礼儀正しく言葉優しく

そ、粗末なものこそ大事なれ

つ、常に忘れず祖先の御恩

ね、寝床にて今日一日をふりかえり

な、亡くなったあとほどわかる親の恩

ら、来年もあすも知らないわが命

む、無理をせず廻り道には怪我はなし

う、うっかりしないでおちついて

の、飲み食いはおのが体と相談し

お、老いて従う子は鏡

く、薬より日頃の養生第一に

や、病んで知る健康のありがたさ

ま、負けて勝とる年をとる

け、けさの夢さめて静かに拝むお日様


ふ、夫婦仲よく百までも

こ、子供叱るな親叱れ

え、遠慮せず貰おう年を有難く

て、寺の鐘ごおんごおんと身に響く

あ、頭まで遊んでおればぼけになる

さ、サラ金の恐しき世の地獄絵や

き、来た道行く道親子連れ

ゆ、勇気出しても短気を出すな

め、めでたさを共に喜ぶ長寿連れ

み、見栄張って転ぶな忘るな人の杖

し、知らぬ間に親を見習う子の姿

ひ、非常時に備えよ日頃の心がけ

も、文句はあとで先ず仕事

せ、世間は広くて狭いもの

す、過ぎし世の山姥の里の和やかさ

(昭和59年)



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